オリンパスは、消化器用金属製ステントを開発・製造する韓国Taewoong Medical Co., Ltd.(金浦市。売上高67億9000万円、営業利益13億4000万円、純資産126億円)の全株式を取得し、子会社化することを決めた。重点領域と位置付ける消化器科ビジネスで、より包括的で多様なサービスの提供につなげる。取得価額は2億5550万ドル(約333億円)。子会社化後の業績に応じて最大1億1450万ドル(約149億円)を追加的に支払う。取得予定日は2023年6月30日。消化器系ステントは胆道、食道、大腸、十二指腸などの治療に際し、管腔内部から広げる医療機器の一種。Taewoong Medicalは1992年に設立し、消化器系でリーディングカンパニーとされる。

追記事項
2023/06/19
取得予定日を2024年3月末に変更すると発表。

2024/01/24
1月24日付で取得が完了したと発表。

2024/03/08
Taewoong Medicalの元株主との合意に基づき、株式取得契約を解除することを決めたと発表。1月24日付で株式取得を完了しているが、その後にTaewoong Medical製品に関するデータに不適合が判明したという。株式取得代金は全額を返金してもらう予定。