日立金属はアルミホイール事業からの撤退に伴い、米国の製造子会社 AAP St. Marys Corp.(AAP、オハイオ州。売上高179億円)の全株式を、光生アルミニューム工業(愛知県豊田市)に譲渡することを決めた。アルミホイール事業は技術的難易度の高まりに伴う生産性低下や需要減退などにより、赤字に陥っていた。このため、事業体制の変更や生産性改善に取り組んできたが、思うように業績が回復していないことから、事業の選択と集中の一環として撤退することにした。米国拠点売却に伴い、約30億円を損失として計上する。譲渡価額は非公表。譲渡予定日は2019年3月1日。国内ではアルミホイール事業を担う熊谷工場(埼玉県)の生産・出荷を停止し、2020年9月末をめどに撤退を完了させる予定。